誕生日当日、ビリィ・ザ・キッドは解雇通知書を受け取った
「こういうことだから」
と冷たく吐き捨てビリィ・ザ・キッドの部屋を立ち去ろうとする社長の背中には
ビリィ・ザ・キッド的素早さで風穴があいたことは言うまでもないし
ビリィ・ザ・キッド的素早さで絶望したビリィ・ザ・キッドは
ビリィ・ザ・キッド的素早さで自らのこめかみを打ち抜いたことも言うまでもないことだ
これを書いている者として言えることがあるとすれば
このドッキリはビリィ・ザ・キッド的素早さで失敗に終わり
ドアの外で待つ全社員の心と
用意された特大サイズケーキのろうそくの灯を
2発の銃声が揺らしたと言うことだけだ
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