2011/07/28

タイムマシンの話をしようか

1895年にハーバード・ジョージ・ウェルズが著書『タイム・マシン』を発表し、

タイムマシンという概念を広めてから現代に至るまでの間に僕たちは

タイムマシンってこんな乗り物だよな(ドラえもんのあれだよな)

という固定観念というか共通イメージを植え付けられているような気がする。

10人集めてタイムマシンを描いてもらったらだいたい同じような絵になるだろう。

だからいつかパラドックスや並行宇宙の障害を乗り越えて

現代にやってくるであろうタイムマシンは、

タイムマシンらしからぬへんてこりんな形をしているのではないかと思う。

「ああ、これはタイムマシンですね」とだれもが理解できるような形の

乗り物に乗ってきたら、奪われて悪用されかねないからだ。

未来人も未来人らしからぬ服装をしているのではないかと思う。

「ああ、あなたが未来人ですね」とだれもが理解できる服装だと

面倒くさいことになって任務に支障をきたすことになりかねないからだ。

例えば、未来人は、わかめみたいなぺらっぺらのシートに乗って

ちょっとした時代錯誤により大日本帝国陸軍の軍服を着用して

ビュワーーンと現代にやって来るかもしれない。

もしその未来人を聖路加タワーの展望台から見つけたとしても

僕は見なかったふりをして、そっとしておいてあげようと思う。

なぜならばタイムトラベルには規制があり、

未来人は未来の政府かそれに準ずる機関の指示や許可を得て

現代に来ているはずであるし、未来の人々が過去を変えて良しと判断したなら

ああだこうだ文句は言えないからだ。黙って受け入れるしかない。

それに興味本位で話しかけたその未来人が僕の遠い子孫で

「全部お前のせいだからな!」

と罵倒されるようなことがあったら死ぬまで立ち直れそうにないからね。

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